患者の命を預かる看護師は、自分の身体の調子に細かく気を配る必要があります。しかし、セルフケアを思い込みでなんとなく行っていると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性も少なくありません。
たとえば、休日は疲労回復のため、長めに睡眠をとろうと考えている場合です。長い時間眠りすぎると、身体がだるくなったり、体内時計がずれて調子がおかしくなったりしてしまいます。睡眠時間を長く確保することは、効率のいい休息には効果的な方法ですが、限度があるので注意したほうがいいでしょう。
また、だらだらし過ぎるのもよくありません。夜遅くまで起きていたり、逆に何もせずにぼーっとしたままでいると、生活リズムがずれて疲労回復に繋がらないことがあります。

看護師は身体の健康も大事ですが、心の健康に注目することも重要です。自分の体調管理が十分にできないままでは、患者の管理もうまくこなせるはずがありません。仕事のない日には、趣味に打ち込んだり、旅行に行ったりなど、平日にはできないことをすると気分転換になっていいでしょう。美味しい食事をとることや、軽い運動をするのもオススメです。しかし、かといってハメを外しすぎるのもよくありません。お酒の飲み過ぎや慣れない運動を長時間続けると、かえって体調を崩す原因となってしまうので注意が必要です。
セルフケアは簡単にできるように見えて、落とし穴が意外と多く存在しています。身体と心のどちらか一方だけではなく、両方に気をつけてセルフケアを行うことが大切なポイントです。